Presents

いろんな人におすすめしたい名作。この本はいつまでも記憶に残っている。女性向けな気もするけど、自分も結婚したし、結婚式前にまた読み直したい。

名前なんて単なる記号のようなものなのに、その名前の響きが、所有者の人生を導いている気がすることもある。

幼稚園児の絶望なんてたいしたことないと思うかもしれないが、世界が狭いぶん、絶望の色合いはうんと濃いのだ。だってそこしかいるところがないんだから。

すごいな、かつてはあんなにわかっていたのに、私はどんどんわからなくなる。大人になるってのは、こんなふうにわからなくなることなのか。

神さま、あなたをこれから数日間呪うけど、でもひとつだけ感謝していることがある。数時間前、お洒落をうる時間をあたえてくれてありがとう。八年間いっしょにいた男の人に、最後に見せる姿が、ちゃんときれいでよかった。くまの消えない素顔に膝の出たジーンズじゃなくてよかった。そのことだけは感謝する。だから願わくば、彼が私を思い出すとき、今日の姿でありますように。

たぶん、私たちはおんなじものをみてきれいだと思うようになった、だからいっしょにいるんだよ。汚いと思うものがおんなじでもこんなには仲良くならない。きれいだと思うものがおんなじじゃなければ、いっしょに時間を過ごすことなんか、できないんだよ。

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この本の情報

タイトル Presents
著者 角田光代
出版社 双葉社